ラズパイを遠隔操作#2 SSHを使ってラズパイを操作(設定編)

自動運転ラジコンを走らせるとき、毎回Raspberry Pi(ラズパイ)をモニター、キーボード、マウスにつなげたり外したりするのは面倒ですよね。

そんなとき同じWiFiにつながったパソコンがあれば、遠隔でプログラムを実行したり編集したりすることができます。

この記事ではSSHという方法を使って、ラズパイに遠隔で接続してみます!

SSHとは?

SSH(Secure Shell)とは、ネットワークに接続されたコンピュータを遠隔操作する方法のひとつです。

ここでは難しい話は抜きにして、パソコンからラスパイを遠隔操作してみます。

SSHを使うことで、毎回モニターやキーボードにつなぐことなく、自動運転ラジコンを操作できます。

ラズパイの設定(SSHの有効化)

※2022/9/26追記)最初にRaspberry Pi OSのデータをmicroSDカードに書き込むときに設定しておく方が簡単です。方法はこちら。

すでにお持ちのラズパイを使う場合は、以下の設定を行なってください。

モニターがある場合

モニターが用意できる場合は、左上のラズベリーマークをクリックして、「設定」→「Raspberry Piの設定」をクリックします。

モニターがない方はこちら。

左上のラズベリーマークをクリックして、「設定」→「Raspberry Piの設定」をクリックします。

「インターフェイス」タブを開いて、「SSH」の行で「有効」にチェックを入れます。

「インターフェイス」タブからSSHを有効にします。

以上で設定完了です。

続きはこちら。

モニターがない場合

どうしてもモニターがない場合は、一旦ラズパイからSDカードを外してパソコンに差し込みます。

そしてメモ帳を開きます。

「ファイル」→「名前を付けて保存」をクリックします。

ラズパイがインストールしてあるSDカード(”boot”という名前で表示されます)に、”ssh”という名前でファイルを保存します。

エクスプローラの「表示」→「ファイル名拡張子」をクリックして、ファイルの拡張子を表示させます。

先ほど作ったファイルが “ssh.txt” という名前になっていることがわかります。

このファイルの名前を “ssh” に変更します(”.txt” を消す)。

警告が出ますが、無視して「はい」を押します。

SDカードをラズパイに戻して、電源を入れるとSSHが有効になります。

パソコンからラズパイに接続(Windowsの例)

SSHの設定ができたら、パソコンからラズパイに接続してみます。

※パソコンとラズパイは同じネットワーク(WiFi)につながっている必要があります。

ここではWindowsのパソコンを使って、はじめから入っている「Windows PowerShell」というソフトで接続してみます。

ちなみにMacの場合は、「ターミナル」というソフトで同じことができます。

スタートメニューから、「Windows PowerShell」を探してクリックします。

こんな画面が開きます。

“ssh pi@raspberrypi” と入力してEnterキーを押します。

ラズパイのホスト名を変えている場合は、”ssh pi@ホスト名” とします。

例えばホスト名が “minicar00″ の場合、”ssh pi@minicar00” といった具合です。

何やらメッセージが表示されるので、”yes” と入力してEnterキーを押します。

続いてパスワードを求められるので、入力してEnterキーを押します。

自分で設定していない場合、パスワードは “raspberry” です。

次の画像のように、白いカーソルが点滅する画面になったら、接続成功です。

ここにコマンドを入力することで、ファイルを操作したりプログラムを実行したりすることができます。

切断するときは “exit” と入力してEnterキーを押します。

まとめ

この記事では、ラズパイのSSHを有効にし、パソコンから接続してみました。

これで遠隔操作の準備が整いました。

次の記事では、コマンドを使ってファイルを操作したり、プログラムを実行したりしてみます。

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